BeOS diary


Issue #14

Release 4

Dec.24, 1998

Install
Internet
Japanese


Install


BeOS Release 4、今度のヴァージョンから日本語版が発売される。それも日本語版のマニュアルがつくというだけで、CDそのものにはなんの変更も加えられていない、とのことだ。つまりどこの国の BeOS ユーザーも日本語を使えるということらしい。このことを知ったときは本当に震えが止まらなかった。(ちょっと大げさですかね(^^;

日本での正式な発売日は12月19日。なんと深夜のカウントダウンまで行われるという。なんかすごいことになってきたなあと感じつつ、(PR1 の無償アップデートが今回からなくなるので)迷わず R4J を注文しておいてよかったなあとも思ってしまったりしていた。そんなわけで、19日を過ぎてからは本当に落ち着かなかった。

そして、12月24日、奇しくもクリスマスイブ、ここ八丈の我が家にも BeOS R4J のパッケージが配達された。このヴァージョン番号に " J " という文字がついているのが妙に感動を誘う。とりあえず微笑まずにはいられなかった。(^_^)

インストールには特に問題がなく、あっという間に終了した。今回変わったことといえば、インストールの最中に日本語環境もインストールするかどうか聞いてくることだけで、それ以外は別段気を使うことはない。なんともあっけないが間違いなく R4J のインストールができた。

aboutbox

Preferences の構成が若干変更されているようである。その中で特に気に入ったのが Sounds である。なんと今度は起動時にサウンドが鳴るように設定できるのである。

Sounds

おまけに例によって Optional フォルダには複数の起動音用のファイルが収められている。これが皆なかなか格好良い。相変わらずテンキーは num lock とかいうのが点灯していないと使い物にならないが、BeOS R4J、なかなかキテいるのではないだろうか。


Internet


Preferences の中身に変更があることは既に述べたが、今回 Sounds に次いでヒットだったのが、Dial-Up Networking である。これは読んで字のごとくであり、モデムを経由したダイアルアップPPP接続でインターネットをしているのであれば非常に重宝するものである。今までにインターネットへ別のプラットフォームで接続したことのある人であれば、なんの迷いもなく設定が可能であろう。実際私も、インターネット接続の設定をしようと思い Preferences の中から Network を探していたときに、この Dial-Up Networking の存在を発見してしまったのだが、あっという間に設定が完了してしまった。まさに笑いが止まらないとはこのことであった。

さらにプロバイダとの接続作業をしている間は、下のような感じで表示される。接続が完了すると、アニメーションはストップして接続中であることを表示する。なんともよいではないか。

Connecting ....

で、これだけではなんなので、ちょっと気がついた面白いことを報告しておこう。R4 に付属の NetPositive で WWW を利用する場合の話だ。気に入ったウェッブページがあればそれをブックマークするのは当然のことであるが、このブックマークしたページをインターネットに接続していないときに開こうとすると「開けません」というアラートがでるのも当然のことである。ただ、ここで言いたいのは、そのアラートが今回の NetPositive ではとてもユニークである、ということなのだ。もう R3 以前の環境を残していないのでひょっとして以前からそうだったのかどうかはわからないが、私は今回初めて気がついたのでちょっとここで触れておこうと思う。とりあえずは出てくるアラートを一つ紹介しておく。(Ephemeral とは「(かげろうのように)はかない」という意味、念のため。)

alert

一つ紹介する、といったが、それはこの類いのアラートが数種類用意されているからなのである。実は私は何度かこの「開けません」アラートを表示させたのだが、その度に違う文句が現れたのである。そしてその度に大笑いしたのが事実なのだ。・・・もし、このアラートの存在にまだ気がついていないという人は、是非一度試してみることをお勧めする。どこかのイースターエッグよりはるかに楽しめるのではないだろうか。

そうそう、今度の NetPositive は Document Encoding の設定を覚えてくれる。つまり日本語のページを読むのに一々設定を変更する必要はもうないのである。ブラボー!


Japanese


そして注目の日本語環境である。インストール時に日本語環境のインストールをチェックしたので、インストール完了直後からまったく問題がなく日本語を使用することができた。本当に感激である。

たとえば標準でインストールされる Haru とかいうフォントを使用して日本語のウェッブページを表示させるとこのようになる。

Japanese

まったく問題がないのがおわかりいただけると思う。おまけに入力に関しても、マックユーザーにはおなじみのエルゴソフトが開発したというかな漢字変換エンジンが搭載されているので、非常に快適に行うことができる。

本当に BeOS R4 は最高の OS である。これからしばらく帰省してしまう予定なので、遊んであげられないのが非常に残念である。そこまで思わせてくれる OS であるというのが嬉しい。


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