BeOS diary


Issue #15

Mar. 14, 2000

Release 4.5
Hardware
Be Amazing!

一年以上もブランクがありましたので、もう「いまさらなにを?」という感じですが、最後の BeOS diary をお届けします。m(_ _)m


Release 4.5


Release 4.5 が発表されたのはもうかなり前だが、何故か我が家には二つ届いた。どちらも同じパッケージで、Be 本社から発送されている。よくわからないが、最初のが届いてから一週間ほど経った頃、もう一つ配達されてきた記憶がある。一つは R4J を新規に購入したのだから、その無償アップデートに間違いない。はて、もう一つはなんだろう。PR1 の無償アップデートは R3 で終了したハズだったのだが( R4 の無償アップデートが送られてきた覚えもないしなあ)・・・。R4.5 が2枚になって得したようでもあるが、なんか騙されたような気にもなる。不思議だ。

しかしちょうどその頃に PCI スロットに挿した新しいビデオカードが、BeOS でうまく動かなかった。そんなわけで、R4.5 をインストールはしたもののほとんど使わない時期があった。というのもそうした状況に陥ったので、BeOS を使うためには「その度にディスプレイのケーブルを差し替える」という作業が必要になってしまったのだ。それが面倒だったから、というとそれまでだが、当時の我が家の部屋のレイアウトでは、ディスプレイの載っている机まで移動させないとケーブル周りに手が届かなかったので、ついつい。(^^;

そうこうしているうちに発表されてしまった Release 4.5 update 2( 4.5.2 )。まだ 4.5 をそんなに使っていなかったので、「あいやぃやぃや!」というのが正直な感想だったと思う。それでも新し物好きの私はアップデートを行った。

ところが、これまた相性が悪く、4.5.2 にアップデートしたらインターネットへのダイアルアップ接続ができなくなってしまった。ウチのモデムは US Robotics の Sportster Super X2 を Flex にしたもの。4.5 ではきちんと接続できるのに、4.5.2 にアップデートすると、必ずユーザ認証のところで回線が切断! - - - > これについては(ウチの環境において)何度インストールしなおしても同様の症状が発生。未だに原因解明できず(T_T)。

ついでながら、マックの方をヴァージョンアップして MacOS 9 にしたら、BeOS は起動プロセスすら始まらなくなってしまった。うーみゅ。これはもうどうしようもないなあ、と思わずにはいられなかったのが正直なところ。

よっぽど私は 4.5 に嫌われているのだろう、と当時は思ったものだが、現在は「素の 4.5 」と新しいビデオカード、そして BeOS のためだけにインストールした MacOS 7.6.1 で、元気に動いている。もっとも、BeOS はもうすぐフリーになって R5 という状況なので、本当に「なにをいまさら」である。


Hardware


ハードの話になると、最近マックユーザは本当に肩身の狭い思いをしてしまう。なんせ話題の G3 や G4 マックが BeOS では使えないのだから。

まあそれでもね、ということで(^_^)、いくつか思いつくままに我が家での出来事を記しておこうと思う。ちなみにベースとなっている使用マシンは以下の通り。

機種Apple PowerMacintosh 7500
メモリー352MB
HDD内蔵 2GB + 4GB、外付け 2GB

まずは CPU から。現在載っているのは Newer の MAXPowr G3 400 で、バックサイドキャッシュは 1MB/200 で動くものである。アメリカのお店から通販で買ったので日本での保証はないものの、(動作不安定で Newer 本社に一回交換してもらった経緯はあるが)すこぶる順調に働いてくれている。もちろん BeOS もきちんと動く。ただ、バックサイドキャッシュは BeOS では残念ながら認識されないようで、速度的にはそれほどではない。まあ 400MHz CPU ね、という程度。もちろんマックでは Newer の機能拡張書類をインストールするだけで、きちんとバックサイドキャッシュを使うので劇的に早くなる。(もっとも最近は、機能拡張書類を必要としない G3 アップグレードカードがどこかの会社から発売されて注目を浴びているようで、これだと BeOS でも大丈夫なのかなあ、と思っている。誰か試した人いませんか?)

続いてビデオカード(グラフィックアクセラレータ)。前述した BeOS で使えなかったカードは、ix3D Ultimate Rez( 8MB )。ろくに調べもしないで値段につられて買ったので、文句は言えない。(現在 Apple 1705 Display がつながっていて、MacOS 環境においては贅沢なセカンドモニタの表示をしてくれている。(^_^)。

そして、もう一つのビデオカード。グラファイトカラーが発表されたために無茶苦茶安くなった Apple Studio Display B/W をゲットしたら気が大きくなりすぎてしまい、新しいビデオカードも導入してしまった。それは ProFormance 3( 16MB )。これまた「現在最強のマックビデオカード」という宣伝文句と値段だけにつられて入手したので、あまり期待をしてはいなかった。ところがこれは、BeOS もきちんと表示をしてくれている。本当にうれしい。(ただ、カードの性能をフルに使っているわけではない。ProFormance 3 の BeOS 用ドライバは見つからないので、ここで話しているのは、ちゃんと色がでる、とかその程度のレベルである。)

最後はプリンタ。今まで使っていた HP DeskJet 850C が非常に機嫌が悪くなっていたので、つい先日 Epson の PM-770C を手に入れた。我が家の用途では、Epson の最近のプリンタの画質がとても魅力的なのが大きな理由だった。(最新機種にしなかったのは、770C にマック用のシリアルケーブルを直に接続できるポートがあることが決め手だった。我が家のマックの PCI スロットはすべて埋まってしまっているので、当分 USB の導入はないだろう、という判断があった。)

PM-770C 導入にはもう一つ意味があった。BeOS に標準で Epson のプリンタドライバが存在することだ。以前の HP のプリンタも、ドライバを作ってくれた素晴らしい方がいたので印刷は可能だったが、我が家のはとにかく古くなりすぎ(マック環境でも)調子が悪かった。それで、Epson を、ということになったのだが、これは思いきり当てが外れてしまった。

どうやら MacOS 用に添付されているドライバも 770C 専用として開発されているようで、同じ Epson といっても(考えてみればあまりにも当然だが)機種ごとにけっこう違いがあるのだ。で、BeOS についている Epson のドライバの中に 770 という数字はなかった。ショックだった。

一応、R4.5 に入っていた Epson のドライバは全部色々と設定を変えながら試してみたのだが、ほとんどの場合、フリーズという結果。(T_T)

まあ、HP のプリンタはマック用のネットワーク( Apple Talk )ドライバが存在する( Epson のはないようだ)こともあり、結局捨てられずに使い続けている。

本当に、先に調べとけ!、という話ばかりで、「なにをいまさら」ですね。


Be Amazing!


BeOS の世界は、今まさに大きく変化しようとしているのを感じる。次の R5 からはフリーで配付される予定だし、Be 社の戦略的ターゲットもなんかシフトしていくようなことを聞いている。おまけに PowerPC で動かすのに無理がきていると言わざるを得ない現状もある。(新しいマックでも BeOS が使えるようにならない限り、PowerPC の復権は難しいでしょうね。でも、Linux とかも動くのだから何とかならないのでしょうか?)

PR1 で出会ってから、現在まで BeOS を使い(遊び?)続けてきたが、この間ずっと驚きの連続だった。そのスピードや美しさにも驚かされたが、PR1 の最初のアップデータがリリースされた時には、OS をアップデートするのにコマンドをキーボードからタイプしなければならない、という事実に愕然とした記憶がある。当時マックしか触ったことがなく、またマックに対しても初心者状態だったので(今でも?)、PR1 のアップデートの際には、その手順をわざわざプリントアウトしてから異常に慎重にキーを打ったのが懐かしい。また、開発環境が最初から入っているというのも面白い。プログラミング経験など全くなかった私でも、せっかくあるのだから、と BeOS プログラミングの参考書を何冊も買ってしまった。当時はまるっきりチンプンカンプンだったが、それがきっかけでプログラミングの本にも怖がらずに(^_^)手を出すようになった。(最近ようやく C++ とかの本も「読める (^^; 」ようになってきたので、また Be の本を引っぱり出してみようかな、などと思ってしまったり・・・。)

結局私が BeOS に教わったことは、「コンピュータの使い方はみな同じ」というあまりにも当たり前のこと。多少乱暴な言い方だが、データの入力があって、データ処理があって、出力がある。それぞれ作法は違っても、やっているのはこれだけ。だけども、もしマックしか使っていなかったら未だにこんなことを思うことはなかっただろうし、また、BeOS がこれほどまでに魅力的でなければ、マックだけしか使ってこなかったとも思う。「コンピュータの使い方はみな同じ」なんだけど、「その作法は大事」と感じさせる魅力が BeOS には間違いなくある。まったく「なにをいまさら」ということばかりなのだが、こうしたことを「なるほどねえ」と私に感じさせてくれたのが BeOS 。これからも Be, Be Amazing! 夢を与え続けて欲しい。


というわけで、今回が最終回です。これまで色々と励ましてくださった方、貴重な情報を教えていただいたり、誤りを指摘してくださった方々に、この場を借りて改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。m(_ _)m

追伸
PR1 と一緒に届いた Be Tシャツはこれからも着続けていきます!(^_^)


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