BeOS diary


Issue #7
Dec. 26, 1997

テンキーによる数値入力
BeOS への招待
BeOS のアンインストール?


テンキーによる数値入力


このところ忙しかったもので、すっかり久しぶりの更新になってしまいました。申し訳ありません。

さて、今回の一つ目のテーマはテンキーによる数値入力。BeOS にも表計算ソフトはあるし、数値を入力する場合にテンキーはやっぱり便利。ところが、BeOS を起ち上げている時は、何故かテンキーによる入力を受け付けてくれない。これは本当に不便な状況なのだ。ついつい数値を入力するのにテンキーに手がいってしまい、キーを押しても画面に何も表示されないので、「しまった!」とテンキーからの入力ができないことを思い出すことになるのだ。うーむ、なんとかならないものか・・・・。

そんなとき一つの情報を手に入れた。BeWare に登録されている NumLock というのを使うとテンキーの入力ができる、というのである。「おお、これだ、これだ」と喜んでダウンロードしようと思ったとき、ちょっと思ったことがあった。

NumLock というのは、拡張キーボードや昔触った98ノートにも確かついていたあのランプのことなのかな、という疑問である。Mac でよく使われている Apple Keyboard II にはこの機能はない、というのはわかるが、私が現在使用している Apple Design Keyboard にはついている。何のための機能なのかさえ理解していないので、今までほとんど意識したことがなかった。ただ MacOS のアプリの中に、起ちあげると自動的に NumLock のランプを点灯させるものがいくつかあるなあ、と思っていた程度だ。

それで、改めて自分のキーボードをよく見てみると・・・、おぉ、ある、ある。テンキー左上の clear キーに、num lock という言葉も表示されているではないか。で、BeOS を起動してから、試しに押してみた。押す度に num lock のランプが点いたり消えたりする。ふむふむ、それで・・・。

これは大正解だった。num lock のランプを点灯させた状態の時は、BeOS 上できちんとテンキーが使えるのである。これは本当に便利である。なんか胸のつかえがとれて妙にすっきりした気分になった。(しかし、本当に「とほほ」な結末・・・。よく考えれば、泣きたいぐらい情けない話ですね。)


BeOS への招待


最近の BeOS への注目度はかなりのものだと思う。様々な雑誌(主に Mac 系)で BeOS の特集記事が組まれているし、おまけにCD−ROMがついていることも珍しくない。私の家にも PR1 のCDは3枚あるし、PR2 のCDも増えつつある。

そんな中、極めつけの本が出版された。MacFan でおなじみの毎日コミュニケーションズ社からでた「BeOS への招待」(安田幸弘著)である。PR2 のCDももちろん付属している。こうした BeOS の解説書は世界初出版ということらしく、Be, Inc. の CEO である Jean-Louis Gassee までもが一筆寄せている。まったくすごい状況になってきたものだと思ってしまう。

この本の内容は、まさに BeOS の紹介といったもので、初めて BeOS に触れる人(特にマニュアルを持っていない人、さらには持っていても英語が嫌いな人)にとってのバイブルのような存在といえるものである。インストールの仕方からアプリの使い方、さらには日本語化の方法まで、丁寧に記述されている。とりあえずこれを一冊読めば一通りのことは理解できてしまうだろう。そして簡単に BeOS の世界の素晴らしさを楽しむことができる。ウチのマシンにこんなにパワーがあったんだ、と自己満足の世界に浸ることだろう。(笑)


BeOS のアンインストール?


今日、ミキさんという方から BeOS を削除したいのですが・・・、というメールをいただいた。Apple 純正のドライブ設定で作成したパーティションにインストールしましたが、MacOS のファインダからは BeOS の入っているボリュームが見えないのでどうしたらいいのでしょう、というのである。では、と思い「ドライブ設定で BeOS の入っているディスクを指定して、初期化ダイアログの中のカスタム設定で見えるハズ・・・・」とか返事を書きながら、ふと思った。

パーティション1つだけを初期化できるのかな?

だんだんと不安になってきたので、返事を送信する前にとりあえず自分で確かめてみることにした。そうしたら案の定できそうもない様子である。初期化はディスク単位でしか行えないようだ。こりゃ困ったな、と思い次に BeOS の DriveSetUp はどうだろうと思って BeOS を起ち上げてみた。こちらもやはり初期化するのはディスク単位で1つのボリュームだけというのはできそうもない。それから考えられることをいくつか試してみたが、思うような結果にはならなかった。

結局八方ふさがりで、BeOS の入っているボリュームだけを初期化するには市販のフォーマッタを手に入れるしかないようだ、という結論に達した。(BeOS のマニュアルによると、Hard Disk Toolkit や Drive7 には使用中のディスクに新たにパーティションを作成する機能があるようなことが書かれているので、当然ボリューム単位で初期化が可能だと考えられます。確かめたわけではありません。念のため。)

いやあ、けっこう面倒くさいものですね。幸いミキさんは Drive7 を持っているということですので、きっと大丈夫でしょう。私は市販のフォーマッタは持っていないので、ちょっと考えてしまいました。今のところは BeOS を外すことは考えていないのですが(ディスク容量にまだ余裕がありますので・・・)、市販のフォーマッタはなにかと便利そうなので・・・。スピードが速くなる、ということもよく聞きますし・・・。

というわけで、ちょっと試しに BeOS を入れてみる、という場合には、適切なツールがない場合パーティションに入れるとけっこう面倒なようです。もし、Apple のドライブ設定でやろうという場合にはバックアップ用のメディアを用意するか、または可能ならばパーティションは使わずに1つのディスクにインストールした方が外すときに苦労しません。(ちなみに Apple のドライブ設定でパーティションを切らずに初期化したHDに BeOS をインストールした場合、MacOS を起動する度に「このディスクは読めません。初期化しますか?」と聞いてきますので、すぐ外すつもりならば便利です。)

<追記> Feb. 7, 1998
さて、Drive 7 についての情報です。グッチさんより頂きました。以下、グッチさんからの情報です。

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Drive 7のサポートに電話で問い合わせたところ、ひとつのボリュームだけを初期化することは、不可能との返事もらいました。
ただし、mac のファインダーでボリュームを選択し、特別メニューのイニシャライズをするとできるとのこと。
でも、ファインダーでBeOSの入ったボリュームが認識されていないのでは、お話になりません。やはり、HDごと初期化しか方法ないのではと思います。
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・・・ということです。残念ながら Drive 7 でもなかなかうまくいかないようですね。ところで、最近安さにつられて外付けのHDを衝動買いしたのですが、B'sCrew がおまけでついてきました。それでマニュアルを調べてみましたが、B'sCrew ならば問題なくできるようです。添付されていたのは version 2 ですが、既存のパーティションのサイズ変更もサポートされており、かなり自由度が高いようです。
グッチさん、貴重な情報をどうもありがとうございました。

・・・・さらに追加情報です。申し訳ありません。( Feb. 8, 1998)

B'sCrew は大丈夫だと思っていたのですが、やはりダメでした。とりあえず BeOs の起動ディスクを外付けのHDに移したので、試しにと思って今までの起動ボリュームを削除しようと思いました。それで、B'sCrew を起動してパーティション編集を行おうとしたのですが、なんと BeOs で初期化したボリュームは現れませんでした。つまりなにもできないということです。うーむ。
どうやら色々とややこしいようです。

<追記> Jun. 29, 1998
またまた追加情報です。宮野純一さんよりいただきました。(宮野さん、どうもありがとうございました!)今度はノートン先生の登場です。

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1   ノートンユーティリティーのVolumeRecoverを選択
    この時はまだ問題のパーティションが認識できていません。
2   メニューバーのディスクからカスタムディスクの追加を選択
3−1 種類の選択 をSCSIデバイスをチェック
3−2 SCSI ID0のハードディスクのアイコンを選択
3−3 非表示SCSIパーティションの表示をチェック
3−4 ここでハードディスクの情報が増えますので、問題のパーティション
    と思われる<<未定義の名前>>be_bfh(というようなやつ)
    を選択して追加を押しました。(もし違っていたら最悪と思いつつ)
4   VolumeRecoverの画面に戻るので<<未定義の名前>>
    を選択して回復を押す。
5   後はノートンユーティリティーの指示に従って色々と作業を続けました
    最後はノートンユーティリティーがフリーズしてしまいましたが再起動
    したところ見事問題のパーティションが認識できました。
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最後にフリーズしてしまったりと、若干不安な部分がありますが、宮野さんの場合はこれで成功したとのことです。(この方法は色々な環境でテストされたものではありませんので、必ずうまくいくと保証されたものではものではありません。もし試してみる場合には、個人の責任で十分注意して行ってください。)

<忘れたころの追記>
今さらですが、オフィシャルページに情報がでてますね。

http://www.be.com/support/faqs/faqs/be_faq-00157.html
CDで起動して Installer が出てきてから、command + control + shift + D を押すと DriveSetup が起動できるようです。あれあれ。(^_^)


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