BeOS diary


Issue #5
Oct. 11, 1997

日本語を入力する
Ethernet で Mac と接続
ファイルのアップロード


日本語を入力する


世の中にはすごい人たちがいるものである。BeOS PreviewRelease では、フォントを用意すれば日本語表示が可能になっているが、日本語を直接入力することはまだできない。ところが、それを可能にしてしまった人がいるのである。つまり、BeOS 上で日本語のテキストを作成することができる、ということだ。これは本当に革命である。考えただけでワクワクしてくる・・・。で、その噂の " kanBe " というプログラムを探し出し、ダウンロードを試みた。

ダウンロードしたファイルを unzip で展開すると、見事に kanBe のフォルダーができあがり、ちょっと感激。その後、ReadMe ファイルに従って幾つかのファイルを適切な場所へ移動、いよいよ準備が整い、プログラムを起動してみた。

最初にフォントの設定などを行う画面が表示され、設定をする必要がある。この設定の仕方についても ReadMe に詳しく書いてある。うーん、なんて親切な記述なのだろう・・・。私のようなものでも全く迷わずここまでたどりついてしまった。

で、この kanBe というのは、入力した日本語が確定されるとその文字列を自動的にクリップボードにコピーする、という仕組みになっている。だから、任意のアプリケーションに移ってペーストを実行してやればそれでOKなのである。さらには、自動ペーストという機能もあり、対応しているアプリを使う場合は、本当に BeOS が日本語入力に対応してしまったような錯覚を覚える。かな漢字変換を確定するためリターンキーを押すと、入力ウィンドウにあった文字列が、アプリの中に表示されるのだ。もう、何のストレスも感じない。まさに神の領域だ。

もう本当にこの kanBe の作者さんには感謝してもしきれない、という感じで、この人は神に違いない、とプログラムを知らない私には思えてしまうのです。でも、一番最初にダウンロードした kanBe は version 0.51 だったのですが、なんと確定した文字列をコピーするためのプログラムが落っこちてしまっていたのだそうです。そんなわけで、自動ペースト対応アプリでは使えましたが、それ以外のアプリでは kanBe は使用不能でした。なんだかほっとしました。やはり同じ人間なのですね。変だなあ、と思いつつ翌日再度 WebPage をのぞいてみると、version 0.52 がでていたのでした。(もちろん、これを使えば何の不満もありません!)


Ethernet で Mac と接続


さて、BeOS と MacOS をネットワークで結ぶには Ethernet が不可欠。一応ウチにも Mac が2台あるので、いつかは Ethernet を、と考えてはいた。ただ、今まではシリアルケーブルを使った LocalTalk で(速度的には大きな不満はあったが)間に合っていたので、なかなか踏み切れないでいたのだ。ここにきて BeOS を導入したので、Ethernet の必要性がいきなり大きくなってきていた。

BeOS をインストールしてある 7500 は標準で Ethernet につなげるので問題はなかったのだが、もう1台の ColorClassic II の方は Ethernet に対応していない。それで一大決心をして、カラクラに Ethernet カードを挿すことにした。それで先週上京したときに(八丈島ではなかなかそういったカードは手に入らない)、パソコンショップに寄って必要なものを「ゲット」してきた。その結果、本当に快適な環境がやってきた。

Ethernet がこんなにも使えるものだとは、正直言って思っていなかった。このスピードははっきり言ってすごすぎる。Mac 同士で使うとしても、様々な面でその恩恵にあずかれる。まあ、Mac だけの話はおいておいて、BeOS とのネットワークについて話を進めていこう。

まずは BeOS で以下のように設定をする。

次に MacOS の方では NetFinder というシェアウェアを使い、次のように設定する。

これだけである。あっという間に BeOS のファイルが MacOS 上に転送されるのである。(今まで、メールで自分に送っていたのが、本当にバカらしく感じられる。)なんの苦労もなく Be のファイルを Mac で利用できるのである。それも「あっという間」に。この感激は言葉では表しきれない。(その日のうちに NetFinder の登録を済ませたのは言うまでもない。それにしても、カラクラの画面てなんて小さいんでしょう! 7500 につないである 17inch のモニターでこのスクリーンショットを見て、本当に驚いてしまいました。ご覧になってわかるとおり、カラクラの画面はフルサイズです。)


ファイルのアップロード


以前に書いたように、この WebPage 用の画像を BeOS から直接アップロードしたかったのだが、これがうまくいっていなかった。ところが、今回なんとなく Kftp を使って画像を送ってみたところ、あっけなく成功してしまった。前の時と違う操作はいっさい行っていない。おやおや・・・。

一つ考えられるのは、Issue #4 で書いた通り、BeMail を使うために Preferences の Network の中で hostname という所の設定をしたが、これが関係あるのだろうか? まあ、またその設定を消して実験してみれば原因はわかるのだろうが、うまく動いている設定をいじる勇気もマメさも私にはなかったので、そのまま原因究明は放置してある。とにかく以前に書いた ASAHI-Net のサーバーへファイルを送ることができなかった、というのは間違いである。私の環境できちんと送ることができた。


なかなか快適になってきたな、と悦に入っている時、すごいニュースに気がついた。いよいよ BeOS PreviewRelease 2 の登場、と Be 社の WebPage にあるではないか! 今月下旬には配布が始まるようである。これはまたまた大騒ぎをしなければいけないようだ。

ちなみに今度のPR2では、MacOS のディスクに書き込みが可能になるとのこと!(今までは読み込みのみであった。あれ、これで Ethernet なくても大丈夫かな・・・!) さらに圧縮されたファイルの解凍がダブルクリック一発でOKになるみたいだし、おまけにサードパーティー製の BeWare が40本近くバンドルされるということもアナウンスされていた。これはいやでも期待してしまう。本当に楽しみだなあ。


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