BeOS diary


Issue #4
Sep. 16, 1997

OS Chooser と MacOS
MOを使ってみる
BeMail でのメール送信


OS Chooser と MacOS


MacOS 7.6 のパッケージが届いたその日、一つ「あれえ」と思ってしまった。そういえば以前にどこかで読んだかなあとも思いだしたのだが、MacOS 7.6 って 68040 以上のプロセッサーにのみ対応だったのね・・・。つまり我が家のセカンドマシン ColorClassic II には入れられない、ということ。ちょっと残念だったが、7.5.5 ですこぶる元気に動いていて、何の問題もないのでこれはこれでよしにしよう、と思うことにした。とにかく 7.6 を前にして、何をおいても OS Chooser を試してみたいという気持ちにおそわれた。それで、とにかく 7.6 をインストールしてみることにした。(もちろん、BeOS がインストールされているメインマシンの 7500 に、です。)まず、今までのシステムが入っているパーティションをまるごとバックアップ。その後、念には念を入れてそのパーティションを初期化してからインストールを開始することにした。最初に、雑誌の記事で知ってはいたが、新しくなったインストーラーにちょっと感激、なかなかよいではないか! 続いて OpenDoc や CyberDog をインストールするか聞いてくる。なんか一人でニヤニヤしてしまった。CyberDog はメンテナンスモードに入ったとか聞いていたが、試したことがなかったので迷わず入れてしまった。(う、ちょっと Be な話ではなくなってしまった・・・。いかん、いかん。)

7.6 のインストールが終了。無事に起動。すかさず手持ちの雑誌の付録 CD-ROM に入っていた 7.6.1 アップデーターもインストール。ついでに幾つかのシステムファイルを最新版にリプレース。古いシステムフォルダから必要なものを入れ直す。もちろん、OS Chooser も間違いなく 7.6 システムの機能拡張フォルダにコピー。これで準備は万端。再起動を試みた。

この時ばかりは、本当に感激した。OS Chooser がとても素晴らしく思えた。MacOS が 7.5.5 の時は(BeOS の起動には問題はなかったが)MacOS が OS Chooser からは起ち上がろうともしなかったのだ。しかし、今度は違う。非常に快適な環境がやってきた。自由自在に MacOS と BeOS を起動時に切り替えることができる。おまけに何もしなければ最後に選択した OS から自動的に起ち上がってくれる。こんなに使い勝手がよいとは思わなかった。やはり BeOS を PowerMac で使う場合 MacOS は最新版に、というのは本当のようである。

<追記> Nov. 8, 1997
・・・と思っていたのですが、Hitomi Eitarou さんより 7.5.5 の環境で OS Chooser 使えてます、とのご連絡をいただきました。従って、私の環境のどこかに問題があるようです。OpenTransport か QuickTime あたりがやはり怪しいのでしょうか? 現在は私のところも MacOS 8 になっており、なんら問題なく稼働しています。一体 7.5.5 の時のウチのマシンはどうなっていたのでしょう。
Hitomi さん、ご連絡どうもありがとうございました。


MO を使ってみる


BeOS についていろいろと実験を進めているのだが、今度は MO が使えるのかどうか気になってきた。とりあえず MacOS で使っている MO ディスクを BeOS から読むことに関しては何の問題もない。(もちろん、HD と同様に読み込みだけで書き込みはできない。これは現在の BeOS ではどうしようもないので、ヴァージョンアップを楽しみに待とう!)で、今回試してみることは、BeOS 用の MO ディスクの作成である。

参考までにうちの MO ドライブは、ヤノ電器の R640MO という機種である。これがなかなかお気に入りのドライブなのだ。640MB までのディスクが使え、OverWrite に対応していて、128MB ディスクの書き込みもサポートしている。デザインもよいし、正面にある電源ボタンも便利だ。ちょっと私には贅沢な機種なのだが、非常に重宝していて毎日大活躍してくれている。まあ、そんなわけで BeOS のためにもコイツを使ってみたいと思ったのだ。(ちなみにこのドライブは2月の MacworldExpo の会場にて購入したのだが、そのショップで「持ってきた最後の1台」だったらしくえらくサービスしてくれた。最近の雑誌の広告にでている価格と比べてもはるかに安かった。本当にラッキーな買い物だったかな・・・。とにかくこの前の MacworldExpo に行った日は、出かけた時間が遅かった上に強風で電車がなかなか進まず、買い物するだけに行ったような感じになってしまったためにちょっと寂しい思いをしていたので、この MO ドライブがよかったのが本当に私の救いになっているのです。)

で、やってみました。BeOS を起ちあげてから、とりあえず新しい MO ディスク(Mac 用にフォーマットされたもの)をドライブに挿入、Drive Setup を使って認識させる。それからどうすればよいのかよくわからなかったのだが、Setup メニューの中の Initialize から Be File System というのを選択してみた・・・。さて、これで何か変わったのだろうか?

まずは試しにファイルを1つ MO ディスクにドラッグしてみる。無事にコピーが実行された。きちんと書き込みができているようである。大成功だ。嬉しかったので HD の中をまるごとバックアップしておくことにした。これも無事に完了する。

と、何の問題もなく MO の使用が可能になったのだが、1つだけうまくいかなかったことがあった。それはディスクの名前を変更したら、そのディスクが開けなくなってしまった、という現象だ。具体的には、アイコンの名前のところをクリックすると名前が反転表示され変更が可能になるので、この方法でこの MO ディスクを新しい名前に変えてみた。そうしたら、今度はダブルクリックしても中身が見れなくなってしまったのだ。ちょっとあせってしまったが、再起動したら大丈夫であった。ディスクがマウントされているディレクトリ名とディスク名がずれてしまったのが問題なのだろうか?

結果的には、BeOS での MO の使用は、完璧に可能であることがわかった。ドライブにディスクを入れると、自動的にマウントされる。ディスクのアイコンをごみ箱(Trash)に持っていくと、ドライブからディスクが吐き出される。さらには Preferences メニューの中の Boot で起動ディスクを MO に設定しても大丈夫であった。BeOS は MO からの起動もできるのである。


BeMail でのメール送信


以前に書いたように、BeOS には BeMail というメーラーが組み込まれているが、これを使ってのメール送信がどうしてもできなかった。SMTP ホストへの接続時にエラーが起きてしまい、様々な設定を試してみても良い結果は得られずに、使うことができなかった。他に使えるメーラーが存在することもあり、BeMail は忘れ去られようとしていた。

そんな時に一つの情報を得た。ホストネームの設定をしないと BeMail が使えないというのだ。これは、と思い自分の設定を確かめてみることにした。Preferences メニューの中の Network にそれらしき設定項目がある。Miscellaneous の中の Hostname である。確かに私はここには何も設定していない。空欄のままであった。でも、これは何の設定なのだろう。とりあえずインターネットへの接続はできているし、LAN を組んだりするときに必要な設定だろうと考えていたのだが・・・。で、試しに設定してみるかと思ったのだが、どう設定すればよいのだろうか? わからないので ISP(うちは So-net である)のドメインネームを入れてみた。

結果はバッチリであった。なんともあっけなく BeMail は送信を行った。おまけに今まで試行錯誤していた間に送れなかったメールまでまとめて送ってくれたりもした。(考えてみれば当たり前だが、余計なお世話だ、と思ってしまった。)


少しずつではあるが BeOS を使えるようになってきた気がする。今後はいろいろなアプリケーションを動かしてみたり、より積極的に活用していきたい。それにしても、MacOS 互換機市場が混乱している中で、BeOS for Intel がアナウンスされたりしている。Mac しか使えない私としては、心中穏やかでないものがあるが、Apple と Be の将来を信じて頑張っていきたい。


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