BeOS diary


Issue #3
Sep. 6, 1997

スクリーンショット
モニターの表示位置
アップデート2


スクリーンショット


ここのところずっと暇を見つけては BeOS で遊んでいるような気がする。その中で少しずつではあるが,わからなかったことがわかるようになり,できなかったことができるようになったりもした。今回は,そうしたことの中からいくつかちょっと情けない話を紹介してみたい。

で,最初はスクリーンショットについて。前回にも触れたように BeOS でも MacOS と同じように<コマンド+シフト+3>でスクリーンショットが撮れる。そしてこれも前回触れたように,私はこのスクリーンショットのファイルをメールで送って MacOS 側で受信して MacOS 上に表示させようと試みていた。そして,これがどうしてもうまくできなかったのである。

ファイルのフォーマットがいけないのかと思い,BeOS 上で jpeg や gif に変換してから送信してみたりといろいろ試してみたのだが,よい結果は得られなかった。どうしても MacOS 側で開くことができないのである。ちなみにメールの受信の際には前回の経験を生かしてメーラーの設定を適当に変えてみたのだけれども,やはり添付ファイルは認識されずに,メールの本文の中にファイルのデータが文字列として現れてしまった。おまけに使っているメーラーに1通あたりの容量の制限があるため,そのデータがたくさんのメールに分割されてしまうのも前回と同じであった。それで,その文字列をつなぎ合わせる作業をまたまた何度もやるハメになってしまった。とほほ・・・。これだけ手間をかけてファイルが開けなかったのだから,本当にとほほ・・・。

もう打つ手がなくなってしまったので,ボーっとこのデータが入っているメールを見ていたら,この画像データに対する記述が当然であるがデータの前に示されてあり,その中の次のような表示に気がついた。

Content-Type: application/x-be-executable
Content-Disposition: attachment; filename="screen1.tga"
Content-Transfer-Encoding: base64

えっ," Encoding: base 64 " ??? その瞬間自分にめまいがした。これってメールを受信した段階で decode されてるのかなあ・・・? あれ,やっぱ,いや待てよ・・・。でもなあ・・・。

信じたくない事実であった。もしこんなことで解決してしまったら,あまりに情けなさ過ぎる。今までの苦労は何だったのか,と落ち込むこと必至である。まあ,とりあえず base 64 を decode できるツールをネット上で探してみた。ああ,やっぱり存在してるなあ・・・。一応ダウンロードしよっかなあ・・・。ダウンロードしたんだから,ちょっと試しに使ってみよっかなあ・・・。

screenshot

で,結果がこれです。(今回はちょっと嬉しかったので原寸大です。ちょっと大きい画像でスイマセン!)しかし,それにしても,もう少し Be な問題だとよかったのですが,長々と書いてあまりに情けない話で面目ない。Mac と internet について,もっとしっかり勉強します!

それでも,MacOS 上で BeOS のファイルが開けたことの意味は大きい。まず,プリンターが使える。うちのプリンターは HP の DeskJet 850C という機種だが,これは QuickDraw プリンターなので BeOS では今の所サポートされていないのだ。(将来もないのかな?)しかし,MacOS 上にファイルが取り込めた今となっては,非常に綺麗な印刷をしてくれるので強い味方だ。そして,BeOS の画像をこのページで利用できる。実はこれが一番の目的だったりするのだが,次回からを期待していてください。バリバリ BeOS の画面を使っていきます!(ちなみに BeOS 上から画像ファイルだけでも直接アップロードできないかと何度か試してみたのですが,ダメでした。この Web Page は ASAHI-NET のサーバーに置いてあるのですが,このサーバーは(おそらくセキュリティーの問題からだろうが)FTP にけっこう厳しい条件があります。MacOS からでも「このソフトを使うとダメ」とかあるみたいだし。まあそんなわけで,MacOS で読み込めるということがこのページで BeOS のファイルを使える,ということになるのでした。)

ただ,MacOS でメールを受信するとき添付ファイルを認識してくれないのは何故だろう,という疑問は残った。使っているメーラーはフリーウェアの Eudora-J なのだが市販ソフトの Eudora PRO にするといいのだろうか? まあ,また単なる設定ミスかもしれないな。

<追記> Feb. 23, 1998
その後 PR2 になって BeOS のファイルが簡単に MacOS に取り込めるようになり、個人的に使っている Mac のメーラーも Cyberdog にしてしまったので、この問題が中途半端なままになっていました。誠に申し訳ありません。
さて、最近 Yoshihiro Ota さんより情報を頂きましたので、報告しておきます。

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Eudora-J version 1.x does not support attachment.
You need version 2 or later to get attachment.

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・・・というわけで、古い Eudora では添付ファイルは扱えないのですね。まったくお恥ずかしい限りです。お騒がせして申し訳ありません。


モニターの表示位置


そして,これはインストールした時から気になっていたトラブル。モニターの画像が左寄りに表示されてしまうのである。前にも書いたが,画面の左端はモニターの表示領域いっぱいなのに対して,右端には1〜2センチの余裕があるのだ。一方,同じモニターで MacOS を起ちあげた時には画面は正常に中央に表示される。BeOS の画面だけがずれてしまうのだ。まあ,実用上の問題はないのだが,非常に気になってしまう。

そんなとき,ちょっと面白いことを耳にした。モニターの画面というのは,その表示位置をいろいろ調節できるのは当たり前だが,賢いモニターならばその設定を複数覚えている,といったものである。つまり,基準となるのが解像度なのか垂直リフレッシュレートなのかは忘れてしまったが,それらが違えば画面表示の設定もそれぞれに対して行うことができる,というのだ。BeOS の画面を調整すれば今度は MacOS の画面が逆にずれて表示されるだろうと思いこんでいたので,モニターの調節スイッチを使って直接設定そのものをいじることはそれまで考えもしなかったのだ。

さて,それで実験してみることにした。私の使用しているモニターは Apple の 1705 という機種だが,はたしてこれは「賢いモニター」なのだろうか? ちょっとワクワクしながらモニターの調節をしてみた。ちなみに私がその時設定していた画面の表示モードは,MacOS が解像度 832x624 で垂直リフレッシュレートが 75Hz,BeOS の方は解像度 800x600 のリフレッシュレート 60Hz であった。1705 が「賢いモニター」であるならば,別々の表示位置を設定できるはずである。(余談だが,MacOS の場合はこの解像度に対してはこのリフレッシュレートというように2つがセットになったものを選択するのに対して,BeOS は解像度とリフレッシュレートを別々に設定できる。ただし,マニュアルの中で,自由に設定はできるが,モニターのサポートしていない設定をするとモニターから火を噴くことがある,と警告してある。ひぇー,である。最初に BeOS の画面モードを設定するとき,モニターのマニュアルを引っぱり出したのは言うまでもない。)

BeOS の画面がきちんと中央に表示されるように調節した後,再起動をかけて MacOS を起ちあげてみた。MacOS の画面もきちんと中央に表示されていた。噂は本当だったのだ。とても嬉しい気分になった。ただ同時に,先に書いたメールの添付ファイルの件といい,このモニターの件といい,あまりにもあっけない結末でちょっと情けなくもなった。きちんと反省してもっと勉強します。


アップデート2


9月5日,Be社の Web Page を覗いてみたら,早くも BeOS PR 用の第2弾アップデーターがでていた。説明によれば,今回のアップデート2は前回のアップデート1の内容を含んでいるということである。さらに,すべての PR ユーザーがインストールすべき,と書かれてあった。

それでは,ということでダウンロードすることにした。まずは,MacOS 上から Netscape で MacOS 用のアップデーターをダウンロードしようとした。ところが,データ転送が非常に遅い。やはりアップデーターがでたばかりなので,ものすごく混んでいたのだろうか。おまけにテレホーダイの時間帯だったので,それもいけなかったのだろう。まあ,でも辛抱強く待っていたら,とにかくダウンロードは成功した。

で,続いて BeOS 用のアップデーターをダウンロードしようとした。これは,BeOS 上でターミナルソフトを使って行った。しかし,ftp サーバーにログインはできるのだが,ファイルを指定してダウンロードしようとしても,データが転送されてこない。いつまで待っても,モデムの RD のランプが点灯しないのである。それで,何度かやり直してみたが,結果は同じだった。ちょっと残念だったが,とにかくでたばっかりだったので,混んでいたのだろう。まあ,緊急に必要なことでもなかったので,あきらめた。

で,翌日,ちょっと時間帯をずらしてダウンロードを試みたところ,あっけなく成功してしまった。まあ,こんなものだな,と思わず笑ってしまった。その後,アップデートもなんら問題なく無事に終了した。ただ,MacOS と BeOS を起動時に切り替えるための OS Chooser という MacOS 用の機能拡張書類もアップデートされたので,今度は使えるかなという期待があったのだが,やはりダメだった。Issue#1 で書いたように,MacOS は起動してくれなかった。おそらく原因は OS のヴァージョンだろう。前にも書いたがうちはいまだに「漢字Talk 7.5.5」のままなのである。今度の MacOS 8 に期待して 7.6 にはアップグレードしていなかったのだ。しかし,7.5.5 は MacOS 8 へのアップグレードキットの対象外なんだそうで・・・。それでやむなく,MacOS 8 への無償アップグレードができる,という言葉につられて,「この方が安いしな」と自分を説得して MacOS 7.6 を注文してしまいました。近日中に配達されるでしょう。そうしたら,OS Chooser を試してみたいと思います。(でも,よく考えてみれば,もう1つの私の愛機 ColorClassic II にとっては,MacOS 7.6.1 が使える最後の OS となってしまっているのだから,買って損はないな,ということに気がついた。うーん,世の中うまくしたもんである。)


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