BeOS を使えば使うほど,日本語でも使ってみたいという気持ちが大きくなってくる。特に今回の Preview Release は日本語フォントさえ用意できれば,インターネットの日本語 Web Page を見たり,日本語のメールを受け取れるようになる,というのが一つのセールスポイントにもなっているのだ。ただし,日本語が使えるといってもそれは「日本語表示」ができる,というレベルのものであるようだ。いわゆるインプットメソッドのようなものがないので,日本語を入力することは現状のままではどうやら無理らしい。(つまり表示させるテキスト自体は別に作成しなければならないということ。でも,日本語の Web Page が BeOS 上で見られる,というだけでもものすごい魅力を感じてしまうのです。)
「よし,それならば」と,日本語フォントの組み込みにチャレンジすることに決めた。ただし,BeOS で使うことのできるフォントは Windows 95 / NT 用の TrueType フォントでなければならない,というのである。定期購読している Macworld の8月号付録 Be World の記事の中に,フリーでダウンロードできる日本語フォントの在処が記されていた。http://www.bitstream.com/ である。(追記・・・なお Bitstream 社のページ構成がかなり変更されています。こちらからたどっていってください。)早速 BeOS 付属のウェッブブラウザーである NetPositive を起ちあげてアクセスしてみる。
Bitstream 社のページでは,フリーのフォントをダウンロードするためには先にユーザー登録をすることが条件となっている。それで必要事項をすべて打ち込んでからダウンロードしようと試みた。ところが,打ち込んだハズの情報が相手側で認識されないようで,「フォントをダウンロードするには以下の項目に答えてください」と,回答したハズの項目がすべて表示されてしまった。NetPositive のバグなのだろうか。まあ,こうなってしまうと私には何もできないので,おとなしく MacOS を起ちあげて Netscape からダウンロードを行った。でも何か変である。ファイルとしてダウンロードされずに画面にずらずらとプログラムのデータが表示される。こんなんで本当にいいのかなあ,と思いつつも Windows 用のフォントだから自動では認識されないのだな,と納得した。まあ,全部表示されてからこのページを保存すればいいだろうと考えて,表示が完了するまでひたすら待った。本当にとてつもない時間が過ぎたような気がするが,表示が終了したので「保存」することにした。
しかし,保存コマンドを選択したとたん,またダウンロードが始まったようなのである。モデムの RD ( Receiving Data ? ) のランプが忙しそうに点灯しだして,また1からデータを受け取っている感じなのである。「えっ,今までに受け取ったデータが使われるのではないの?」と,半ば泣きそうになってしまった。とにかくこれまでに(ここで書くのがはばかれるくらい)ものすごい時間がかかっていたのである。しばらく様子を見てみたが,どうやらやはりまた1からデータを落としているようである。時計を見た。とてもではないが続行は不可能であった。泣く泣く保存をキャンセルした。
こうして BeOS 日本語化計画第1弾は完全な失敗に終わった。
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