BeOS diary


Issue #12
Jul. 1, 1998

Release 3.1 のダウンロード
Release 3.1
マウスの設定


Release 3.1 のダウンロード


Release 3 のアップデータが登場している。これで、Release 3.1 となるのであるが、これのダウンロードにはけっこう苦労してしまった。とりあえず Be 社のサイトから落とせるのであるが、やっぱり無茶苦茶混んでいた。

まあ「発表されたばかりだから仕方がないか」と思い、あきらめてじっくり待つことにした。ところが、しばらくするとエラーが表示されダウンロードが中断してしまった。なんてこった、と思いながらも再度チャレンジしてみる。しかし、結果は同じであった。やっぱりエラーが表示されてしまい、そこから先に進めないのである。Proxy サーバの設定はしていないので、ここが原因ではない。やはり、アクセスが異常に集中しているのだろう。

と、その時、ちょっと気になることがあった。今回の Release 3.1 のダウンロードは Software Valet とかいうのを利用しなければならない方式になっているようなのだが、コイツのインターフェースがなかなかよいのである。さらに、その中に気になるボタンがあったのである。

download

この、Defer と Activate というボタンである。Defer は「延期する、先延ばしにする」ということだし、Activate はもちろん「アクティブにする」という意味である。これに気づいたときは無茶苦茶興奮してしまった。

とにかく実験、と思いこのボタンを押してみた。結果は最高であった。データ転送が少し止まってしまっているような時に Defer を押すと、ダウンロードが中止する。そして、Activate を押すと、中止した前の続きからダウンロードを再開するのである。もちろん、エラーでダウンロードが強制的に中断された時でも Activate を押すと前の続きからダウンロードを再開する。これは最高にクールな機能だと思う。

<ちょっとした追記> Jul. 4, 1998

ここに書こうと思って忘れていたことを思い出しましたので、大したことではありませんが、記しておきます。
Software Valet ではダウンロード中に ETA ( Estimated Time of Arrival「到着予想時刻」・・・なんかかっちょいいですね)が表示されるのですが、これがダウンロードが進むにつれて、どんどん増えていったのです。最初15分程度が表示されていたのに、気がつくと30分になり、あっという間に1時間を越えてしまいました。つまり、転送スピードがどんどんダウンしていったということだと思います。まあ、アップデータの発表された翌日ぐらいだったので仕方ないのかもしれませんが、これだけでも BeOS の人気の凄さを物語ってくれます。


Release 3.1


というわけで、Software Valet の素晴らしい機能のおかげで、時間はそれなりにかかったけれども、なんとか Release 3.1 のアップデータをダウンロードすることができた。さらに、ダウンロードが完了すると、Software Valet の Download Manager の中の Install というボタンがアクティブになる。もちろん、このボタンをクリックするとアップデータのインストールが自動的に行われる。(Terminal でコマンドを打ち込んでアップデータのダウンロードやインストールをするようになっていたPR1の頃が、はるか昔に感じられてしまう。本当に月日の流れるのは早いものです。)そんなわけで、Release 3.1 へのアップデートが完了したので、とりあえずアバウト画面を紹介しておこう。

Release 3.1

あまり( PowerPC 版では)目新しい機能は見当たらないようである。(基本的にはバグフィクスのためのアップデータなので当然といえば当然ですが・・・。)また、Optional フォルダも新しいものが出ているので、開発をしている人には結構素晴らしいものなのかもしれない。


マウスの設定


これは、Release 3.1 からの新機能ではないだろうなと思っているが、今回初めて気がついたので、ちょっと紹介。

Preference の中の Mouse を開くと次のような画面が現れる。

mouse preference

これは、もちろんマウスの種類や動き方・スピードを設定するためのものである。この中に Focus follows mouse という設定がある。訳してみると、フォーカスがマウスについていきます、という感じだろうか。はて、これは何だろう・・・。とりあえずチェックボックスをクリックしてみた。

すると、なんてことはないが、マウスの動きに合わせてアクティブなウィンドウが(クリックしなくても)次々に移っていくのである。フォーカスとはアクティブになっている状態のことなのでした。(考えてみれば納得ですが、知らないとなかなか思いつきませんね。)つまりカーソルの下にあるウィンドウが常にアクティブな状態に保たれるのである。そして面白いのは、いくつかのウィンドウが部分的に重なり合って表示されているときに、他のウィンドウの下になってしまっているウィンドウの見えている部分にカーソルを持っていくと、背面にあるままアクティブな状態になる。けっこう、妙な気分だった。


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